Macなオヤジの日記

Macに関連した事をメインに今では当たり前になった事を思い出しながら綴ります。

NewtonというPDA(Personal Data Assistant)

Newtonにとても興味を持ちました。

確か、ジョン・スカリーの肝煎りで開発が進んだ、人との関わり方がパソコンとは異なるデバイスでした。

個人情報端末(PDA)なるカテゴリーが出来る発端になったと記憶してますが。

Parm、Viser、Windows mobile等の先駆けとなった製品だったと思います。

 

当時のコンセプトとしては情報をアシストするデジタル秘書がイメージされてましたね。

コンセプトデモでは、3次元フォログラムの秘書が受けごたえして要求をこなしたり、提案したり、といった内容でした。

現在のsiri的な対応と似ています。

 

まずは初めとして具体的なデバイスとして発表されたのがNewton messagePadです。

リアムタイムOSで、画面にペンで手書きされた文字を認識してテキスト化、単語として文書を作成し、メールで送信といった作業ができました。

今の、スマートフォンでできる流れ作業です。

 

日本語対応もされ、国内でも結構盛り上がっていた(パソコン市場から見ればもちろん一部ですけど)と思います。

MacからのPDSが移植されたり、ひらがな、漢字フォントや変換システム等が提供されたりと環境もある程度整っていきました。

操作や入力は全てペンにより画面をタップ、文字を直接ひらがなで書き込み、認識、漢字に変換しました。

 

タップ、ダブルタップ、長押しなども対応してました。

絵もかけました。

フリーハンドで線を引くと直線に変換してくれたり、フリーハンドのままにも出来ました。

四角形や三角形程度は認識していたと思います。

図形と認識したものは、選択し移動、サイズ、形状変更が行えました。

作成したデータは今のiPhoneのメモみたいな感じで保存されてました。

 

高額でとても手が届くものではなく、指を加えて見てました。

が、どうにも、触ってみたくて。

なぜなら、これこそアラン・ケイの提唱したDynabookではないかと思ったからです。

まだまだ、そんなものではありませんでしたが。

1998年に開発中止が発表され、その後下火になっていきました。

 

私は、ブームが下火になった頃MessagePad 2100の中古を安く譲ってもらいました。

アプリ、データのインストールやアプリ開発にはMacが必要でした。

通信環境が、モデムの時代ですからアプリのダウンロードなどは出来ず、と言うよりそもそもAppストアー的なものさえありませんでしたから。

 

流石にメモリ容量や当時のCPUの処理の能力では厳しいものがあり、サクサクと使えるという状況ではありませんでした。

それでも、それなりのサイズではありましたが鞄に入れ、スケジュール管理やメモ書きに使ってました。

 

特に日本語変換については、開発が止まったこともありストレスなく使える、というところまでは行かなかったですね。

英語で使う分には、そこそこ使えたのではないかと思いますが、英語が苦手で。。。

メールも送受信できたし、スケジュールや連絡先の管理もできたし、英語であればそこそこ動いてましたから。

 

eMate300も中古ですが手に入れました。

費用をどうやって工面したか覚えてません。

メモリも追加したし、MessagePadと合わせると中古とはいえ当時の私には、全お小遣いを叩くことになっていたと思います。

eMate300は、その大きさから流石に持ち運びは出来ず(ハンドルは付いていますが)家専用でした。

主に娘が思い出したように”さめがめ”で遊んでました。

 

そうそう、eMate300と言えば。

当時は新宿にNewton shopがあり買えないまでも実機を見たいと思い、娘(小学校低学年)をつれて訪れた時のことです。

ビルの2階のこじんまりとした部屋だったと思います。

真ん中の丸テーブルの上にeMate300の実機が置いてありました。

 

私が奥のスタッフと話し終わって振り返ると、なんと!eMate300で娘が”さめがめ”をして遊んでいるではありませんか。

驚きましたね。使い方は知らないはずなのに。

 

まっ、確かに起動ボタンや、アイコンは見慣れたものが並んでいるのでペンを取ってタップしたんでしょうね。

私の驚いた様子に、逆に何驚いてんのって感じの反応でした。(笑)

この時、eMate300も手に入れようと決心したんだと思います。

 

このNewton繋がりで2001年のMacworld Expo/TokyoにNewtonユーザーグループとして参加させてもらいました。

この時だけの、スタッフでした。

たぶん、雑誌かNiftyのフォーラムか何かでスタッフ募集の告示を見つけ、メールで連絡を取り当日待ち合わせ場所に集合しました。

 

お手伝いをさせてもらい、Expo終了後解散しました。

本当に、その節はお世話になりました。

ありがとうございます。(TO:当時のスタッフさん)

 

現在、所持品としては、eMate300が1台、MessagePad2100が2台。

MessagePadは1台をポン酢漬けにしてしまって動かなくなったので、再度探して中古品を入手しました。

(どうやって入手したか既に記憶がほとんど無い。)

 

iPhone3Gが発表された時、「現在の技術レベルで再計画するとこうなるんだな。」って感じました。

ほぼ同じ事が、iPhoneiPodでできるようになりましたから。

しかも日本語環境がデフォルトで。

 

Jobsに嫌われ開発中止の憂き目をみましたが、iPhoneの出来をみると結構エッセンスが入っているような気もします。

開発中止は残念ですが、経営判断としては正解だったと思います。。

 

akibakan

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